人狼議事

15 青き星のスペランツァ


【独】 墓守 ヨーランダ

[僕が彼に会ったのは、霧の街の、どこにも行けない人たちの吹き溜まりのような場所だった。
彼は若くしてすべてを手に入れ、すべてを失ったと言っていた。そして僕にこう言った。

「俺になってくれ」

と。すべてが嫌になった彼は戸籍を貰ってくれと、僕にそう言った。違う人間として生きたいと、でも死ぬことは許されないから、だから僕に自分となって生きてほしい。そんなことを言ったのだ]

[地球は発展のために多くのものを切り捨てた。真っ先に切り捨てたのは生産性のない、物語たちだ。そこで多くの伝承たちは姿を消した。さらに人間たちは生産性を追い求め、次々と切り捨てていった。伝統、風習、文化、さらには宗教まで。
こうして地球からは幻想が消えた。幻は無駄であると、人々は幻を想うことやめた。幻を想わなければ幻想は消えてしまうのだ。
かろうじてデータライブラリに残された、人々に歪められた記述だけが細々と伝承をつなぎ留めていた]

[チャーチグリムと呼ばれている幻想である僕も、その一つだ]

(-124) 2021/11/14(Sun) 23時頃

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