─戦闘終了後 縁士へ─
[縁士が手を取って言葉を掛けてくれた時>>295>>296、父さんは随分ゆっくりになっていたけど、まだ辛うじて動いてた。だからきっと、声も聞こえてたんじゃないかなって思う。右手は父さんに当ててたから、左手で縁士の手を握り返した。よく考えたらこっち、指輪付いてる手じゃん。ちょい恥ずいな。]
病院の指定、サンキュ。助かった。
……ん、悪いけど全部任せるよ。
[“ふたり”ってガッツリ言っちまってるし。縁士って、しっかりしてそうでちょい抜けてんのな。みんな、他のことだと思ってくんねーかな。……無理か。ま、大丈夫って言ってるから大丈夫か。どっちにしろ、任せるしかねーし。]
……今、止まった。安心したんだと思う。
俺の方こそ、ありがとな。
[俺は、縁士にだけ伝わるように、ちょっと言葉を選んでそう言った。*]
(304) 2023/08/20(Sun) 20時半頃