[「何が好き?」なんて聞いていたものの。「七尾的一番星」なんて単語を聞いてしまったものだから、うっかり噎せてしまった。ゲホゲホと暫く噎せた後で、大きく笑い声を上げた。その単語が出る時点で、星に詳しくないと自ら公言してるようなものなのだから。暗い星ならいざ知らず、一番星に成り得る恒星や惑星の位置なんて、天体好きなら概ね頭に入っているし、さらっと出て来る。それでいて、不敵な笑みを浮かべて何かを隠せたつもりで居るのが、いじらしくさえ思えた。]
ふは、あはは、ッけほ、そっか〜、七尾的一番星かー。
めちゃくちゃイカすじゃん!
来る途中から見つけてたってことは、結構高い位置のか?
ケホッ、画像、楽しみにしてるなー。
あ、俺も花火して来る!
[あまり爆笑するのも悪いが、噎せてしまったのもあって誤魔化しが利く状態ではない。どうしてそんなに笑ったのかと疑問に思われる前に、そそくさと場を離れる事を康生は選んだ。*]
(199) 2023/08/12(Sat) 00時半頃