― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[>>>164背を撫でられて、かぼちゃ頭がぶよぶよ揺れる。]
ウウン、だてこれがオでのお仕事だもの、おしごと。おしごと……。
みーんなお仕事でここにいる、おでもそう。
……もっとたくさん、おかえりて言いたかった。
ずっと、ずっと、これからもずっとみんなに、みんなにおかえりて言ってたかったよ。
[傾げた頭のなかで灯がゆらめく。]
おデ、ほんとはほんと、もっと役にたちたい。
でもむずかしいんだ、難しいんだよイーワノフ。
みーんなつらくて悲しい、だけどそれって、おでが邪魔していいこと?
……あのねえだって、必要だからみんな、かなしむんだ。
オではそのこと知ってる……。
だからときどき、ときどき、近くにいられたらいいンだけどな。
すごく難しいよ……。
[意識してか無意識からか、イワノフの目に浮かぶ光に働きかけるようなことを言う。頼りながら、その信頼で慰めようとする言葉を。**]
(187) 2021/11/14(Sun) 23時半頃