― 三日目 安置室前廊下 ―
[涙交じりでも、しっかりしたその答え>>166を聞きながら、うんうんと、ケトゥートゥは頷いて。
撫でる手を止めて、両手で彼女の手を握った。]
……イースターは、いいクルーになるヨ。
今もいいクルーだけどネ。もっともっと、いいクルーになるヨ。
[真っ直ぐな彼女の、嘘の感じられない言葉は、とても魅力的だとケトゥートゥは思う。
ずっとそのままでいてほしい。つらさも悲しさも受け止めて、それでも真っ直ぐに希望も信じてほしい。
自分もそうありたいと思うから、一緒にそうあれたらいいと思う。支え合えたら嬉しいと思う。そんな『希望』も、この船に乗せていいだろうか。……誰もきっと、ノーとは言わないだろう。]
どういたしましテ!なんて、言うほどのことじゃないけド。ケトゥートゥも、嬉しいヨ!
もう、立てそう?
[少し明るくなった気がする彼女の声>>168に、自分も少し明るい声を出して。首を傾げて訊ねるだろう。
立てたなら、一緒にその場を離れて、ケトゥートゥは自室へと戻るようだ。*]
(172) 2021/11/14(Sun) 22時半頃