― 二日目/"海"付近 ―
[もし帰還後、引継ぎが行われたのならば「周辺全ての調査は無理と断定します」と、アリババの希望>>127にノーを叩きつけるイースターが居ただろうか。
本日中は、イースターも特に重要そうな物を選別して持ち帰ろうとする。カメラも設置したりした>>86ので、運が良ければ船内で何かが見られるかもしれない。]
[イースターはアリババの顔(実際はそうではない、その様に彼が見せているだけだ)を見て、静かに触角を向け、己が投げた言葉の答え>>128を聞く。
彼が"海"より遠くの方に首を向け、"本来"の彼の姿が>>129装備の向こう側に映るのも、また。]
可能性、ですか。
[そうしてその視線を追うように、地平線の向こうを見る。吹いている風も、砂や土や水の匂いも、己の"ヒト"の身にはとても心地よく、持たされたサンドイッチは美味しい。
けれど隣に居る男はそうではない。だからこそ、己の持つこういった当たり前を、渇望>>130しているのだろう。その様に分析する。]
(158) 2021/11/12(Fri) 22時頃