きっと、自由になれたよネ。……その為、だったんだよネ。
勝手に考えるしかないなら、ケトゥートゥは、そう思うことにするヨ。
[その行く手に祝福があるように、歌って、願ってきたとおりに。文句の代わりにケトゥートゥに出来ることは、きっとそういうことだった。
多少の文句はあるけれど。だからといって、恨んでいるという訳ではないのだ。選んだ道が、彼にとって後悔のあるものでないようにと祈ってしまう。
そのくらい、ケトゥートゥは、アリババも、きっと他のみんなも、ライジのことがすきだったのだ。
ライジはそれをわかっていたのか、わかっていなかったのか、そこはどっちにしてもひどいような気はするけれど。
ギロチンあたり、その辺りのことを先に代弁しておいてくれないかなあ、なんて。チューチューと相槌のように鳴きながら、ライジの肩や頭をちょこまか動くアシモフも交えた、楽しげなやりとりを思い浮かべてみる。]
(135) sleepingxalice 2021/11/20(Sat) 15時頃