了解。
それじゃ大藤くんは出てもらって正解だわね。
ドレスに着替えなくちゃならないじゃ無い。
[少し気合が入ります。
メイクボックスと化したバスケットの中から道具を取り出して彼女を彩っていきましょう。
仁科の時と違いしっかりと、けれど派手になりすぎないように気をつけます。
煌めくパウダーを使ったり、嫌でなければビューラーやマスカラ、つけまつ毛と睫毛を増量していきましょう。
肌を艶めかせて、唇も鮮やかに。
目元にも色を入れて、しっかり目にメイクが完成です。
でもこれでは終わりません。
両手を出してもらって軽く爪にヤスリをかけ、爪だって艶めかせましょう。
ベージュピンクで基本は綺麗ながら控えめに。
その先を、シルバーブルーのラメで飾りました。
あっという間に乾いて失敗もないのは、田端の腕よりも夢の中だからかもしれませんね。
爪の先の色は、田端からの願いも込められています。
花嫁の青は幸せを願う色のはずですからね。
素直な青ではないのは、田端らしいと言えばそうかもしれません。]
(124) 2023/08/05(Sat) 10時半頃