― 探索終了日:アリババのいつもの場所 ―
ケトゥートゥは、そう思ったヨ。
つらくてもずっと、誰かの為に頑張ってたなら、ものすごく、スゴいと思ウ。
[問い返す言葉>>99に頷いて。いい言葉の見つからなさに、少しもどかしくなる。
重なってしまった言葉に込めたいのは、真剣さや、尊敬や、感謝なのだけれど。
そのあとは、抱きしめられながら、抱きしめ返しながら、じっと、彼の言葉を聞いていた。
彼の口からこんな風に弱音が語られるのを、初めて聞いた気がする。
いつの間にか、彼が作っていた秘密>>102にも、心の中で、ちょっとびっくりしたけれど。
あれだけ親しく話していた、古株同士のアリババにさえそんな調子だったのだと思うと、胸の奥がきゅっとした。]
……ウン、……わかってる、ヨ。本当に怒られるのが嫌だったんじゃ、ないっテ。>>101
ライジに、泣かない理由を、聞いたノ。いなくなっちゃう、前の夜ニ。……自分のこと、楽になっちゃいけないと思ってるって、言ってタ。>>4:58
それを、聞いてネ。……ケトゥートゥは、自分で自分を許せなくちゃ、どうしようもないんだろうって思ったノ。
(111) sleepingxalice 2021/11/19(Fri) 00時半頃