― 朝・談話室 ―
[>>85談話室に入ってきたライジに、かぼちゃ頭をひょこひょこ揺らす。]
おあー、ラーイジ。
もちろん!
立派って言ってもらえるの、嬉しいな。
[しばらく撫でられるままにされている。心持ち得意げに、かぼちゃ頭のなかの明かりが光る。]
ううん、それがオでの仕事だから……でも、
[もう少し何か言いたげに言葉を継いだあとで、こちらも泣き声に反応してその場に伸び上がる。]
……ケトゥートゥ……。
[安置室をうかがうライジのあとに続いて、こちらも安置室へ向かいかける。でも仲間が次々といなくなって、そうして生まれた悲しみを、『どのくらい慰めていいのか』が、ジルには少しわからなくなっている。このかぼちゃ頭の灯だってそこまで万能のものではないし、ほとんど気休めみたいなものだけれど。頼まれてもいないときに、よけいなお世話をしてしまわないか……。>>98]
(102) 2021/11/12(Fri) 03時半頃