[揶揄うようににやにやと笑われます。>>76
パッと田端の頬が朱に染まりました。
シャンパングラスを受け取りながら忌々しげに睨みつけてやりましょう。]
もう十分甘やかしてもらってるかもね。
こうしてお茶させてもらってるもの。
話も聞いてもらえているわ。
でも、もっと甘えて良いのなら……ううん。
……貴方がずっと守護してくれるならともかく。
一時的なら、それはより残酷な気がするわ。
[けれど、ふっと視線を伏せてゼリーを口に運びました。
甘えることを知ってしまったら、一人きりになってしまった後に一人で立てなくなるかもしれません。
自分にそんな脆さがあることは、田端自身が一番わかっていましたから。
分かっているからこそ、生きていても死んでいてもと人を遠ざけていたのです。
そのくせ、人から完全に離れることもできないのです。]
(80) 2023/08/04(Fri) 20時半頃