― 三日目・日没後 船外 ―
[肯定の返事>>74を得て、ケトゥートゥの視線がライジの方へ向く。
鋼色の髪も青灰色の瞳も、夜を映していつもより暗く。それでも星明かりを映してちらちらと、僅かずつ輝く。
雑草のようにただ逞しく、伸び伸びとあったものが、在り方を変えようとしている。
底なし沼沈没未遂騒動の後、アリババとライジが現場へ行ったことは、殆ど内容は入って来なかった通信でかろうじて理解していた。
居合わせてしまえば、『見ない』という選択もできなかったのだろうと、その場にいた仲間たちのつらさを思う。
選ぶ余地が無いことは、どんな形であったって苦しいことだ。]
……うン。覚えてるヨ。
今まで、やったことなくて、難しいなあって、思うけド。
この星の海と一緒に、ずっとずっと覚えておくヨ。
[その為にも、見に来たらいいとハロに言われた>>149海を、帰るまでに一度、きちんと見に行かないと、と思いながら。]
(78) 2021/11/14(Sun) 00時頃