― 帰還準備期間中/船内通路 ―
[倉庫を出て自室に行こうとしたその時、ケトゥートゥと鉢合わせ>>62、ヨーランダは足を止めた。
体調を心配され思わず笑みがこぼれた]
からだ わるい ない。
だいじょうぶ。
[そういう存在だからか、体調不良になったことはない(けどそれは人として違和感があるらしいので、何の問題もなくても体調不良を理由に仕事を休んだことは何度かある)
看板に視線が向けられているのを感じると]
ぎろちん かんばん、ぼく もつ かえる。
[そう言ってケトゥートゥに見せた]
ぼく つかう。
[次の調査で、とは言わない。けど、そう取れるように言った。
船を降りて旅をしながら『誰でもできる仕事』をしていく。そしてチャーチグリムを伝えるものが消失したら、静かに消える、そうするつもりだ。
だがそれは決してケトゥートゥには言わない。言えば絶対に悲しませるし、泣かせてしまうかもしれないからだ。大事だから悲しませたくないと、ヨーランダはいつものようにふるまっている**]
(63) tanuki 2021/11/17(Wed) 14時半頃