[それでも彼女は笑顔を見せて、この「ボーナストラック」を「楽しかった」と答えた>>38。
その後に続けられた「願い」は、その言から察するに、当初の願い>>4:+4とは異なるものかもと思えど――。
そんなさいごの願いだけでも聞くことができたから、デアドラは屈託なく笑った。]
もっちろん!
わたしも、あなたのこと、絶対覚えてるから。
それに、わたしとあなた、
ここで出会った縁があれば――…
[「神霊等の依り代として、あなたがわたしの世界に来ることもあるかも」。
口には出さなかったこの思考は、実際にそういう事例がジェニファーの世界のカルデアであった――しかも「切り落とされた世界」の子供が来た、という事実を知っているが故のもの。
その可能性をここで伏せたのは、「きれいに終わった」ことを台無しにしてしまう、という思いを抱いたからでは無い。
(寧ろこのデアドラという女は、宿命を理解しながらも「きれいに終わらせない」側に属している)
単に、今のこのバーサーカーの頭では、話せば長くなる“ロングストーリー”をきちんと纏めきれなかったというだけのことだ。]
(48) sakanoka 2021/04/21(Wed) 11時半頃