[星間取引法。字面通りの印象しか浮かばない言葉>>39に、少女は曖昧に頷く。兎に角、何かしらの心配事が有るらしい事は理解して。
改めて、面倒事を頼んでしまって居る、と、眉が下がる。]
最悪、に、為らないと良いけれど。
若し、本当に、困ったら──。
[言い掛けて、止めた。此処まで来て、『無理なら諦めて良い』なんて。其れこそ、失礼かも知れないと思ったから。
自分に其処までの価値が有るとは、未だに信じられず、咄嗟に否定しがちだけれど。其れを決めるのは友人の方だと、魔法使いが言って居たのを思い出す。
ならば。無事に、目覚められたら、其れから自分に出来る事を探すしか無い、と、心に決める。]
──でも、意外と。深くは、追われないかも知れないわ。
良く知らないけれど、『旦那様』は、表向きは立場も有る人でしょうし。
[妾だと云うなら未だしも、現状では縁もゆかりも無い筈の少女の遺体を、強く求めたと在れば、大醜聞は必至だ。況してや此の船は今、普段以上に注目を浴びている最中である。
『商人』側がどう動くかは、不確定だが。現状の放置振りを考えると、何かしらの勝ち目の様な物が、有るかも知れない。]
(40) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 09時半頃