[貴女もよ>>36、と返されると少し照れたのを誤魔化すように視線を逸らし、唇を小さく尖らせて。もごもごと返す言葉を探したが、出ては来ないようだった。]
良いのよ。貴女、これからさらわれちゃうんだから。
せいぜい怯えちゃってなさい?
……頭が痛んだら、すぐに言ってね。
また倒れたりしないかは、すっごく心配。
[悪戯っぽく、悪そうに微笑んで指を振る。――が、すぐに眉尻を落として沙羅の頭に視線を遣った。協力は不可欠といえ、そうなるに至るまで可能な限り、苦しまないでいてほしかった。
相談という言葉を受けると、少し間を置いて、向き直る。
大切なことを訊く、という覚悟を持った目が、あなたを見る。]
じゃあ、サラ。
ひとつ貴女に確認しておきたいことがあるの。
あんまりいい気分のする質問ではないと思うし……
知らなかったら、それでもいいのだけど。
……貴女って、”おいくら”なのかしら。
(37) jinrou465 2022/05/17(Tue) 01時半頃