─大和命戦後 外にて─
[積尸気の輝きがまだ網膜に残る中、全員がコックピットから外へと転送された。事前に処遇を任されていたのだろう、ハロは大和命の遺体と共に姿を消した。康生は、アストロへと視線を向ける。また、光点が一つ減っていた。]
[背後から袖を掴まれ>>10、振り返る。乾恵一の姿を認識するのとほぼ同時に「コウ」と呼ばれた。彼は精神的に不安定な面があるが、今はいつにも増して何かを押し殺した様な陰を背負っていた。康生も、それは感じ取ったのだろう。僅かな疑問と、それ以上に安心を与える温かさを含んだ声で応えた。]
ケイ……? ん、わかった。ちゃんと居るよ、傍に。
何なら、家送るし。ほら、ここ突っ立ってんのもアレだろ?
[「な?」と笑顔を向ける。部屋にお邪魔した事はまだ無いが、もし彼が望むなら付き添うだろう。康生の母親は仮住まいの方に居るから、うちに招くという選択肢もあるにはあるが。いずれにせよ、途中で一度遅くなる旨をLINEで母親に伝えるだろう。**]
(14) 2023/11/10(Fri) 06時頃