[まだ今頃は村内のどこかで楽器を奏でているだろうか、もしくはもう家に戻っているだろうか]
なあパロ、少し高いところからモニカを探してくれないか
[肩に向かって声を掛けると鸚哥は待ってましたとばかりにその紅色が鮮やかな翼を広げ、主の頭上高く飛び立つ
朝日に照らされ、羽根の輪郭や色がより一層煌めいて見えた]
モニカ,ヒロバイル!ヒトリ
お、広場にいたのか、助かったぜパロ
[偉いぞ、と手の甲で撫でてやれば気持ちよさそうに目を瞑った鸚哥を見てやっぱり俺の鳥は賢いな、と誰に自慢するでもないが得意げな表情を浮かべた]
おはようモニカ、久しぶりだな。練習の調子はどうだ?
さっきそこのパン屋で買いすぎちまってさ、好みかわかんねえがよかったら食べてくれよ
[そう言って、カスタードクリームの上に村内で採れたであろうベリーがのったデニッシュを手渡した]
(4) ビギナー 2021/10/05(Tue) 03時頃