[15分ほど経っただろうか。インコも周りの景色を見飽きたように頭をポリポリと搔いていた時、片手にパンの袋を抱えた飼い主が店からでてきた]
朝早かったからかな、ほらみろよパロ、たくさんあってつい買いすぎちまったぜ。
[中にはどっしりとした黒色のパン、チョコレート入りのクロワッサン、オリーブの混ざった平たいパンなどが入っており、袋からは鸚哥も見たことのあるやや太めの細長い形が特徴的なパンが飛び出していた
もう片方の手には試食でもらったらしい欠片を持っている]
せっかくの焼きたてだから、早く持ってってやらねぇと
[木から外し、己の方に乗せている時にさえ欠片から目を離さない愛鳥に苦笑しつつ、少し千切って分け与えた]
あいつらの所に顔出すのも久しぶりだな。行こうぜパロ
パンオイシ,イフィリップイソグ,チチチ
[袋から落ちないように、気を付けて歩き出す。気を遣っているのか知らないが、もう片方の肩に乗っている鸚哥もあまり動かないようにしている気がした]
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ここまできたのでせめて、誰かにパンを届けさせてください。
(3) ビギナー 2021/10/05(Tue) 03時頃