― 前日・船外周辺 ―
[ドームから身を乗り出して、登ってきた毛玉>>2:112から弁当を受け取る。中身は合成肉を固めた携行食。操縦しながら齧るのにちょうどいいのだ。]
おう、ありがとな。
ドジっ子って、おまえなあ……
[大の男がドジっ子呼ばわりされるのはどうなんだ?と流石に微妙な顔になるが、ギロチンのこういった物言いはいつものこと。独特の訛りのある軽快な口調も相まってか、別に悪い気はしないのだ。]
いや船近いんだし、そこは助けを呼べよ。
……それじゃまあ、お互い今日も適度に頑張ろうぜ。
[ファイティングポースをとる姿を眺めて苦笑しつつ、操縦席に戻る。
閉じたドームの中から軽く手を振って、ぴょんぴょん跳ねる毛玉を横目にやかましい探査機で再び探索へ。
――まさか、戦うどころか助けを呼ぶ暇もなくなんて、誰が予想できたろう。**]
(1) 2021/11/11(Thu) 01時頃